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スペインからのお便り

このページは、スペイン在住の
Michi.Yamamotoからの
情報をお届けします。
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Spain Valencia 

 こんにちは。
 日本はかなり冬が近づいてきたようですね。バレンシアは日中気温が25度前後とほんとちょっと動けば暑くなります。今が一番いい季節のような感じです。
 さて、話は遡って9月の末にお友達が着てくれたのですが、今回は偶然に知り合いの村で闘牛が開催されているのを観ることができたので、そのときの写真を送ります

 これは開始前です。若い闘牛士たちが、カポーテ(ピンクの布)を持ってイメージトレーニングをしています。
 今回は小さな村で行われたのものなので、簡易で作られた闘牛場です。なので、テレビで見る闘牛場のように丸くはないし、観客席も通常より少ないです。もっと詳しく闘牛を知りたい方は http://arrobaspain.com/ の闘牛や、ネットで「闘牛」を検索してみて下さい。
 闘牛は大きく分けて3つのパートからなります。
  1.ウマに乗ったピカドール(槍付き人)の場面。
  2.バンデリジェロ(銛撃ちの人)の場面。
  3.マタドール(闘牛士)がムレタで牛をあしらう場面。
 テレビでよく見て、私達がよく知っているのはこの3の場面ですね。

 これが1の場面。牛の肩の筋肉を槍で突く。牛を疲労させるのと、マタドールが仕留め易いように牛の頭を下げさせるのが目的とか。実際、すごく牛は興奮しているのでウマも人もしっかりと武装しています。ウマもきっと怖いだろうと思います。

 このように闘牛場には避難場所があって、牛が暴走してきたり、危険を感じたらみんなすぐさま非難します。実際、牛自身も大きい上、角はかなりとがっているので、自分の方に向いただけで、恐怖感が先に立ってしまうと思います。

 残念なことに、2の場面は上手く撮れてなかったですが、牛の背中に白い棒が刺さっていますが、バンデリジェロが、両手に飾りのついた銛を持って、牛の肩に突き刺します。そして、牛に刺激を与え、奮い立たせるのが目的のようです。そして、この写真が3の場面。マタドールがムレタ(赤い布)と剣を持って登場です。最後はなんとその剣を心臓まで突き刺して射止めるのです。一瞬にしてその場に倒れてしまいますマタドールの華麗な演技に対しては観客から拍手や掛け声がかけられていました。
 今回はなかったですが、演技が優れている場合は主催者からマタドールに褒美として牛からきりとった耳としっぽが送られるそうです。これが闘牛士にとっては最高の名誉になるそうです。
 やはり、牛がかわいそうと感じてしまいますが、闘牛にも歴史があり、マタドール達の華麗な演技を一度はみてみるのもよいのではないかと思いました。是非機会があれば、一度は観戦してみてもよいのでは思いました。
             2002年11月2日